「なんだろう。すごくにぎやかだ」 またどこかの夢の世界を救ったクロノアは、気が付くと知らない場所にいました。 たくさんの人が行き交っています。 立ち並ぶお店の前には列が出来ています。売る人も、買う人も、みんなとても楽しそうです。 どうやら、お祭りのようです。 「少し見ていこうかな?」 クロノアは近くにいた人に尋ねました。 「これって何のお祭りなの?」 「知らないのかい? このお祭りは旅人さんへのお祝いなんだよ」 「旅人さんが世界を救ってくれてから、今年は節目の年なのさ」 「旅人さんへの感謝をこめて、このお祭りをみんなで盛り上げているんだよ」 旅人のことを話すみんなはとても嬉しそうでした。 「大好きなんだなあ。旅人さんのこと」 クロノアも、何だかつられて嬉しくなりました。 そこには危険な幻獣もいないし、世界に迫る危機も特に無いようでしたが、 楽しそうだったのでクロノアはお祭りに参加してみることにしました。 |